ドラマ『アンメット』はスラムダンク的最終回。言葉の引き算と演技の足し算。

ドラマはあまり観ないのですが、『アンメット』は良かったです。

杉咲花さんの話し方がとても優しく、その魅力に引き込まれるように、本日の最終回まで見続けました。

言葉の文字づらと声の温度感の関係がとても心地よかったと思います。

目次

静けさが生み出す感動

ドラマ『アンメット』の最終回は、言葉少ないところが特に印象的でした。その静けさが、物語の深さを一層引き立てていたと思います。

台詞が少ないからこそ、役者の動きや表情が際立ち、視聴者に強く訴えかけてきます。
登場人物たちの繊細な感情が、沈黙の中でより一層鮮明に伝わってきました。

これは、スラムダンクの漫画を思い出しました。
絵だけで訴えてくる、あの感じというのでしょうか。
結末の、あっさり感、あの余韻。

ドラマ『アンメット』では、終始とても静か。

だからこそ、役者の皆さんの仕草に引き込まれる。
必要最低限の言葉で、言葉の引き算と演技の足し算をもとに構成されている感じ。

役者の演技の力

言葉が少ない分、役者たちの演技力が試されるシーンが多かったですが、役者の方、お見事でした。

特に、微妙な表情や身体の動きで感情を伝える技術には感服しました。
主役二人も良かったのですが、綾野先生を演じた岡山天音さんが良かったです。

まっすぐ立たない。
斜めに顔をかしげる。
話す時に考えながら話す。
大きな声を出さず、淡々と言葉を絞り出す。

リアル。
微妙な体の使い方が印象的でした。

役者さんて、もちろん台本での会話は覚えているのに、話し出す前に少し考えてから話すのは細かい演技力なんでしょうね。

次に発する言葉を知っているにも関わらず、「うーん、なんて言おうかな」と考えてから話す感じを出すのって、普通に考えると難しくないですか。

だからこそ、役者なんでしょうが、ドラマの中でその瞬間があるのがとても生生しくてリアルでした。

視覚の力で語る物語

最終回のシーンの数々は、言葉に頼らずとも視覚的な演出で物語を進めていました。
カメラワークや光の使い方、そして音のない静けさが、視聴者に多くのことを語りかけてきました。
これにより、視聴者は自分の感情を投影しながら物語に引き込まれることができました。

だからこそ、最後に差し込まれるあいみょんさんの曲が際立つのだと思いました。
差し込まれる曲、という表現がぴったり。

最終回について、どこかに整理したいと思って書いてみましたが、とても綺麗にまとまらなかったです。。。

終わってしまって残念ですが、良いドラマでした~。

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