【社労士試験の合格体験記】当時娘0歳、私26歳の抱っこ勉強法

社労士試験に合格したのは、2015年でした。
もう10年くらい昔になるんですね。

この年は、非常に合格率が低く、2.6%でした。
ギリギリ合格でしたが、奇跡的に合格できてよかったです。

当時26歳の私は、0歳の娘がいました。
さて、当時の私はというと・・・。

目次

挑戦したきっかけ

変なキャリアなんですが、2015年当時は、社労士事務所で勤務していました。
歴史ある社労士事務所で、少人数の事務所でした。
そこで培ったのは忍耐。
正直、早く転職したくて社労士資格が欲しかったのですよ。

社労士事務所で働いていて社労士資格なければ、転職するのも難しいじゃないですか。

実務を行いながら勉強していたので、一から勉強するよりも社会保険関係はイメージしやすかったで少しは助かっていたのですが。

私の場合は合格まで2年かかりました。
なかなか難しいぞ、社労士試験。

社労士試験の概要

簡単に試験概要をご紹介します。

出題範囲は労働保険、社会保険、労働法規、社会保険法規などの分野をカバーしています。
詳細な科目には、労働基準法、労働安全衛生法、健康保健法、厚生・国民年金保険法、雇用・労働災害補償保険法などが含まれます。

試験は筆記試験が中心で、一部マークシート形式や記述式の問題が含まれる場合があります。
問題形式は、選択式(マークシート方式)と記述式の組み合わせが一般的です。

前半が80分、後半が210分。
合計290分で、試験だけで4時間・・・かなり長時間の試験です。
途中にトイレ行きたくなる試験時間ですね。

試験は毎年1回実施されます。
なので、1回不合格となると、さらに一年勉強する必要があります。
つらい!!

合格体験記

当時私は、26歳。
かなり昔の記憶をたどると、その頃娘は0歳の年。

何が言いたいかというと、子どもがこの年齢での勉強がとても辛かった!
そして、妻に大変ご迷惑をおかけしました。

学習方法

娘が0歳~1歳だったのですが、その頃は仕事帰りに資格の大原学園に通っていました。

当時、一年間の通学費用が25万程度でした。
会社が終わって月・水・金曜日に、週に3日間通っていました。
確か、授業時間は19時から21時。

若いうちに結婚し、子育てし、毎日夜中に勉強していました。
よく若いうちに苦労しなさいと言いますが、実際にこの生活はとても辛かったです。

勉強しても勉強しても、合格するという保証はありません。
そして、小さい子どもがいる状態。
妻にもかなり負担をかけていました。
こんな状況なので、これからの将来に全く光なんて見いだせなかったのです。

子どもは泣きわめき、
妻は疲れ切っているし、
自分ももう限界・・・。

今考えると、当時あそこまで頑張れたのは、このままでは妻と子どもの将来が不安だったから、だと思います。
まだ若かったから頑張れたというのもありますが、生活に余裕が無くて焦っていました。

背負うものが重すぎて、結果的に頑張れました。

辛かったのは、「若さ」

おそらく、私ほど困った状態で大原に通っている人はいなかったと思います。

なんというか、スキルアップのために皆さん受けていた印象です。

そして、やはり当時26歳の私が一番若かったです。

教室にいたのは、
定年した後に趣味で勉強している人。
育児休業中にスキルアップを目指している女性の方。
今年で10回目の挑戦をしている社会人。

0歳児の子どもがいます、仕事も忙しいんです、生活かかっているんですという人は、私くらいだと思います。

講師の方からは、自宅に帰ったら子どものミルクをあげたり、寝かしつけたりするパパの私は尊敬されました。

大原の授業が終わるのが21時くらいだったのですが、帰り道に思うんですよ。

なんでこんな若いのに、こんなに惨めに生活背負って勉強しているんだと。

大学の友達なんかは、友達と海外旅行を楽しんでる写真をFaceBookにアップしているんですよ。
土日に遊びに誘われても、模試があるからと断らないといけない。

キラキラした社会人生活を送っている、私の大学時代の友人。
仕事帰りは飲み会なんだと。
うまいものを、角ハイボールでグイっとやっているのです。

私はというと、19時からの授業開始の前に、小腹がすいたからカロリーメイトを頬張る。

帰り道には、おしりふきが無くなったので、スーパーに寄って帰宅。

帰宅しても、今日覚えたところの復習は必須。
せっかく覚えたのに、忘れていくともったいない。
気づくと深夜1時・・・。

なんなんだこの差は!!
俺だって遊びたい。

試験に挑戦すると決めたのは自分。
でも、あまりにも辛い日々。

隙間時間がほとんどないので、耳で覚えました。
大原には、講義内容をICレコーダーにダウンロードできるシステムがあり、それを何回も繰り返し通勤通学の時に聴いていました。

また、娘の寝つきが悪く、よく抱っこしながら勉強していました。
ずっと立ちながら抱っこしながら勉強するのは大変だったので、
バランスボールで跳ねながら、寝かしつけながら給与払いの原則を覚えます。
疲れていても、娘の寝顔は天使なんですよ。
娘のために勉強を頑張れたというのも、もちろんあります。

試験合格発表

社労士試験は夏にあるのですが、合格は秋くらいだったと思います。
その間も、今回合格出来ないかもしれないので、少しだけ勉強していました。

合格発表は、ハガキ一枚で点数が記載されたものでした。
めちゃくちゃ嬉しかったのは覚えているのですが、ハガキ一枚では信じられない私。
点数はギリギリでした。

ちょうど出張していて、妻から「なんか封筒が来てるよ」と合格証書が来たら、やっと本当に合格したことを実感しました。

そして合格率が史上最低(だったと思います)の、2.6%。
今思えば、本当に奇跡でした。

もう二度とあんなに勉強したくない!と思いますし、今でも不合格の夢をたまに見ます笑

合格後の変化と現在

社労士事務所で勤務していましたが、ここで労働関係の基礎知識を身に着けることが出来ました。

その後、無事に社労士資格を取得できましたので、予定通りに転職が成功しました。
転職についても、やはり社労士資格があることは有利でした。

その後、愚直に人事経験を積んでいき、今に至ります。

勉強は人生の中でいつでも出来ると言いますが、今では、仕事と子育てしながらあんなに勉強したのは良い思い出です。

(もう二度とあんな辛いことはしたくないとは思いますが!!)

資格試験は、今までの人生で一番頑張った場面だと思います。

そして、あの辛い経験を若いうちに出来たのは、やはり良かったのだと思います。

若いうちに頑張って子育てができたので、現在10歳になる娘がいる生活は、とても自由で快適です。

私と同じくらいの年齢のパパたちは、今必死に子育てしている最中です。
逆に私は少し子育てが楽になり、その余白時間で今note等で色んな気づきと学びを発信できています。

若いころから、なかなか苦労が絶えない人生を送っています。
しかし、今は書くネタは出来たので、当時の自分に感謝します。

受験生へのアドバイス

一年間に一回しかチャンスが無いのはつらいですよね。

勉強のコツとか探せばいろいろあるかもしれませんが、
コツに頼る前に、まずは目の前の、やるべきことをしっかりとこなしてみてください。

アドバイスでも何でも無いのですが、愚直に頑張ってください。

そして、支えてくれている人に、どうぞ感謝をしてください。

今から言えるのは、社労士試験に合格すると、選択肢は広がると思います。
周りからの評価も少しは違うと思います。

あと、興味がないとかなり辛い試験だと思うので、出来れば興味を持たれてください。

応援しております!

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