Tableauで人事領域の課題を解決しよう考えています。
最近は、女性の賃金格差が問題視されています。
では、自社ではどのような結果でしょうか?というのを分析していきます。
計算式の作成
男女共同参画局によると、以下の計算になっています。
我が国の男女間賃金格差は長期的に見ると縮小傾向にあり、令和3(2021)年の男性一般労働者の給与水準を100としたときの女性一般労働者の給与水準は75.2となっています【図1】。
男女共同参画局
男女間賃金格差(我が国の現状) | 内閣府男女共同参画局www.gender.go.jp
とりあえず、この計算式をTableauで表現するために、ChatGPTに聞いてみます。
すると、以下の計算式が返ってきました。
女性労働者の給与指数 =
AVG(IF [性別] = "女性" THEN [給与] END) / AVG(IF [性別] = "男性" THEN [給与] END) * 100
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そのまま、計算フィールドに入れて、確認してみます。
利用しているのは、私とGPTで作成したサンプルデータなので現実とはちょっと乖離していますが、1.035という数字でした。
女性のほうが高い結果です。
この数字が、正しいのか?を確かめてみます。
検証
Tableauは、かなり優秀なので、当たり前に計算してくれているものの、最終的に算出された数字の確からしさを確認するのは人間ですね。
列に性別、行に基本給を入れます。
基本給は普通の基本給と簡易計算「差の割合」にします。
すると、以下のような指標が確認できました。
先ほど計算した、1.035にちゃんとなってますね。
男女の賃金格差はどこから生じる?
深掘りしていきます。
男女の全社の賃金格差が分かったので、どの役職で差が大きいのか?
役職を行に追加してみましょう。
ここでは、役職ごとの平均賃金を確認しました。
課長職について、女性労働者の給与指数が1.2397となっていました。
そいうことで、役職でみると課長職の差が少し大きいようです。
年齢ではどうでしょうか。
行に年齢を持ってきます。
確認すると、20代女性が女性労働者の給与指数1.3003です。
一番この層の格差が大きいですね。
Tableauは、いろんな角度から検証できるのが良いですね。
ああ、サンプルデータじゃなくて、実際にある会社のデータを扱ってみたい・・・。
人事として考える女性の給与額の中身
時短勤務者の割合が多いのは女性です。
実際に支給している1年間分の平均賃金で確認すると、時短勤務している女性社員の給与額は少なくなるため、実務上はどうしても女性の方が低い結果になります。
もちろん、時短勤務制度は男性も取得できますので、取得いただきたいところではありますが、実際に平均給与を算出する際は、この時短勤務者の給与額が結構反映されてしまうことがあります。
国で計算している女性の賃金計算について、時短勤務者は除く・・・なんてことは無いと思いますので、どうしても女性の賃金で計算すると低くなるな・・・という課題を持っています。
実際にtableauで分析する際は、このような時短勤務者フラグも欲しいところです。
Tableauを扱っていて思うのですが、単純にデータサイエンティストが分析するのではなく、私のように現場で人事として業務に携わっていて、それなりに人事経験と知識がある人のほうがデータを生かせると思っています。
課題感を感じている人事担当者こそ、データドリブンで人事領域の課題を解決していけるはずです。
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