大手出版社でのアルバイト経験談。テープ起こしは今ではAIの仕事。

約15年前。
アルバイトで、大手出版社で働いていたことがあります。
仕事内容は、テープ起こし。
テープ起こしって、現代の若者にはピンと来ないかもしれませんね。

目次

初アルバイトはテープ起こし

東京の大学に通っていて、奨学金で大学に行った私はアルバイトに励んでいました。

初めてのアルバイト先は、大手出版社でした。

もちろん、バイト求人に出ているアルバイトではなく、知り合いからというもの。

当時、フリーペーパーというものがあったのですよ。
R25とか、ご存じでしょうか。

大学のサークルで、このフリーペーパーを制作するサークルに所属していました。

そこの卒業生が、大手出版社で勤務されていて、その伝手でご紹介いただきました。

仕事の内容は、雑誌編集者が取材先で録音したICレコーダーをひたすらパソコンで文字起こしするという仕事。

これを、テープ起こしと呼んでいました。
音声記録された内容を文字に転写する作業のことを指します。
かつてはカセットテープやデジタルレコーダーなどで録音された音声を基に行われていましたが、現在では主にデジタルオーディオファイルを使用しています。

私が所属していたのは、ターゲット層が30代のオシャレ男子層の雑誌。

某大手出版社の中に、アルバイトデスクというのがあり、アルバイト数人で交代でシフトで勤務していました。

時給は、当時ではなかなか良かったです。
おそらく、時給1,100円くらいでした。

特集では、「一人旅のすすめ」とか「一生使えるアイテム」とか、今でも同じような特集が良く組まれているな、というもの。

その雑誌の編集者の人は10名程度でした。

みなさん、都会の人っぽい人で、女性の方も半分くらいいました。

仕事の内容

テープ起こしは、取材先で録音してきたICレコーダーを聴いて、文字にするという単純な仕事。

今思い返せば、私はあの時にブラインドタッチを覚え、結構早いスピードで文字を打てるようになったと思います。

ICレコーダーの中で、取材先が居酒屋とかもあり、聴き取りづらいものも多くありました。

また、雑誌が出来上がったときにも見せてもらうのですが、あれ、私が文字に起こした内容はどこにいった!?というのも多くありました。

なるほど、こうやって雑誌が制作されているのかと面白かったです。

もちろん、テープ起こしだけでなく、雑用も多かったです。

電話番、ちょっとした買い物、荷物持ち・・・。

そして、たまに代理で手の写真だけ撮らせてくれって頼まれたり、この品物をここに届けてくれとか。

これはこれで、当時大学生だった私はなかなか面白い経験が出来ました。

今の時代と比べると

もう10年以上昔の仕事を振り返ると面白いですね。

今では考えられませんが、こんな文字起こしなんてAIで一発変換ですよね。
それを、何人もアルバイトを雇い、何十時間もこの単純労働をしていました。

テープ起こしは、何時間もICレコーダーを聴きながらテキスト化するので、その日の仕事が終わると、身体的にも、どっと疲れます。
聴き取りづらかったら、ICレコーダーを戻ったり、繰り返し聴いたり。
また、誤字も発生します。
そして、何よりずっとやっていたら飽きる!

これがAIでテキスト化を自動化になるので、まあIT技術の発達と言えばすごい。

単純作業から複雑な思考へ。
人間らしさが求められる仕事への移行がこれからはどんどん進むのでしょうね。

逆に言えば、人間にしかできない創造性や対人スキルがより価値を持つようになるのでしょう。

初めての仕事を思い返してみれば、今じゃ考えられない仕事内容で、時代の変化は本当に早いものですね。

まとめ

約15年前の初めてのアルバイトで経験したテープ起こしの仕事を振り返ると、当時の労働集約的な作業がどれほど時間と集中力を要していたかが鮮明に思い出されます。

今日では、そのような単純作業はAIによって効率的に、かつ迅速に行われています。

この技術の進化は、仕事の本質を変え、私たちが働く方法に深い影響を与えています。
私のアルバイト経験は、今では考えられないほど時間を要する作業でしたが、その経験から学んだスキルは、現在のキャリアにおいても貴重な財産となっています。
良い土台づくりに役立ちました。

テクノロジーの進歩は確かに私たちの仕事を変えていますが、その変化を受け入れ、前向きに考えていきたいものです。

時代の変化を見守りながら、常に学び続け、適応し続けることが、これからの時代を生き抜く力になると思います。

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